自宅で手軽にできるよもぎ蒸しのやり方と注意点【準備から片付けまで】
健康意識が高まる中、リラクゼーション効果や美容・健康への効果が期待できるとして人気の「よもぎ蒸し」。サロンで受けるのもいいですが、コストを抑えたり自分の好きな時に行いたい、家族みんなで使いたいという方には、自宅でのよもぎ蒸しがおすすめです。この記事では、自宅でできるよもぎ蒸しのやり方と、置く場所、注意点について解説します。必要な道具やあると良い便利グッズ、準備方法から片付けまで、詳しくご紹介しますので、参考になさってください!
1.【基礎知識】よもぎ蒸しとは?期待できる効果効能って何?
よもぎ蒸しは、中国で生まれ韓国でも使われてきた伝統的な民間療法で、よもぎを煮立てた蒸気を下半身から体全体に浴びせることで体を温める美容・健康法です。当初は煮出すタイプよりももぐさを燻すタイプが主流だったようです。煙を浴びるということは体中、部屋中臭かったのでは?と想像します。私はよもぎ蒸しを始めた15年ほど前は燻すタイプのよもぎ蒸し用品も販売していましたが、最近では見なくなりました。
産後のケアには燻すタイプが良かったそうです。韓国では嫁入り道具に燻すタイプのよもぎ蒸しセットを持たせたという話を聞いたことがあります。
現代の主流である煮出して蒸気を浴びるタイプのよもぎ蒸しは、よもぎ他ハーブの成分を蒸気に包まれることによって香りから呼気、皮膚や粘膜を通して吸収され、香りによるリラックス効果や汗をたっぷりかくことによるデトックス効果、温かい蒸気による冷えや女性ならではのお悩みのケア、さらには美肌効果など、さまざまな効果が期待できます。
自宅で40分ほど椅子座っているだけで美と健康のサポートになるなら良いですよね!
2.自宅でよもぎ蒸しを始めるために必要なもの【道具・準備編】
自宅でよもぎ蒸しを行うにはよもぎ蒸し用品(道具)が必要になります。ばらばらに購入するよりもセットになってしまっているものを購入した方が不足することもないので便利です。たくさん種類がありますので自分にぴったりのものを選びましょう。15年間でよもぎ蒸し用品を10種類以上自分の体で試した経験をもとに書いています。
2-1. 必要な道具リスト
◎よもぎ蒸し専用の椅子 よもぎ他ハーブを椅子の下から煮だして蒸気を浴びます。椅子の下から蒸気が出る椅子を選ばなければなりません。また、長時間熱い蒸気を浴びるので、熱や水分に強い必要があります。そのためよもぎ蒸し専用の椅子は絶対に用意しましょう。よもぎ蒸し用の椅子ではなかった場合は、熱や水分によって有害物質が溶け出してしまうことになる恐れがありますので気を付けましょう。
※よもぎ蒸しは下半身を中心に蒸気を直接当てなければいけないというわけではありません。全身を温めるタイプのよもぎ蒸し椅子もあります。頭のてっぺんからつま先まで温まり汗びっしょりかけるのに熱すぎないよもぎ蒸し椅子は「よもぎ蒸し椅子雅」です。
◎よもぎ蒸し用のパック よもぎパックには乾燥させたよもぎや漢方にも使えるハーブ類の葉や茎、花、根などを詰めています。よもぎ蒸しは飲むわけではないので香りや経皮吸収での効果効能をしっかり検証しているよもぎパックがお勧めです。漢方薬や飲んだ時の効果効能をうたっていても意味がありません。また漢方よもぎ蒸しなどとうたって薬剤師が取り扱わないといけないハーブ類を入れているものも注意しましょう。
よもぎ蒸しはあくまでもリラクゼーションで治療ではありませんので、医薬品扱いのハーブは使わない方が良いです。 よもぎ蒸し凛ではきちんと漢方の専門家の先生に体への作用が強すぎるハーブや医薬品扱いのハーブは除きブレンドしてもらいました。
◎よもぎ蒸し用マント(ガウン) よもぎ蒸しを行う際には、体全体を覆う専用マントが必要です。マントはきちんと防水加工のされているものを選びましょう。自宅でやる場合は蒸気を閉じ込めるマントを使わないとお部屋が蒸気でいっぱいになり、壁紙がはがれてしまうこともあります。 代用品や蒸気が漏れるマントはお勧めしません。
また、フードがあるものの方が体も温まりますし、蒸気が漏れにくいです。 最近はコットン製、麻生地のものなども出てきました。いずれにしても天然素材のマントはインナーとして着用し、アウターは防水加工のマントを着用したほうが蒸気を閉じ込めてくれるので体感もよくお勧めします。お肌の弱い方にはコットン100%のマントはとても良いですね!
◎よもぎ蒸しを煮だすお鍋とコンロ よもぎパックを煮だすためにはお鍋とコンロも必要になります。お鍋は土鍋、コンロは電磁波の出にくいものを選びましょう。 すき焼き鍋のような一体型の物でもできますが、温度管理が難しく、体感がイマイチでした。
よもぎ蒸し凛では土鍋とニクロム線コンロを使っています。温度が一定で体感がとても良いです。体感は人それぞれなので温度調節ができるものを選びましょう。
◎防水クッション お尻が痛くならないようによもぎ蒸し椅子の上に置くクッションもあると便利です。クッションは衛生面的に洗えるものを選ぶと良いです。クッションにかぶせるクッションカバーもあると便利です。クッションカバーはタオルでも代用が可能です。
2-2. 道具の選び方
よもぎ蒸し用の椅子やマント、よもぎパックなどは、使いやすさや耐久性、信頼性を考えて選びましょう。誰が作って売っているのか?も大切なことだと思います。作った人が見えると安心につながりますよね!
3.【実践】自宅でできるよもぎ蒸しのやり方【ステップバイステップ】
ここでは、実際に自宅でよもぎ蒸しを行う際の手順をステップバイステップで解説します。
ステップ1:よもぎ蒸し椅子等の準備
よもぎ蒸し椅子の下にレジャーシートとバスマットなどを敷きます。コンロの下にコルクマットなども敷いて床に負担が掛からないようにします。よもぎマントや汗拭きタオル、お水を用意します。
夏場は冷房を付けて風が体に当たらないようにする。部屋を冷やしすぎると温まらないので注意しましょう。
冬場は暖房を強めにかけてお部屋も温めておきます。
蒸気を外に出すためにお部屋の窓をちょこっと開けておいても良いでしょう。
ステップ2:よもぎパックの準備と加熱
よもぎパックを準備しキッチンのお鍋(ステンレス製が良い)に入れて煮立たせます。煮立ったお湯を土鍋に移してよもぎパックを入れ、よもぎ蒸し用のコンロに持って行き電気をオンにします。(お湯の量は1ℓ~1.2リットルほどに対してよもぎパックのハーブは20g程度がぴったりです。)ぐつぐつして香りがたってきたら準備OKです。
ステップ3:よもぎ蒸し椅子に座ります
椅子の下に準備したよもぎパックがぐつぐつ煮たつ間に洋服をすべて脱ぎ、よもぎ蒸し専用マントに着替えます。椅子の背もたれも含めてすべてを覆うように座ります。足を置く台を使うと座りやすくなりますし、マントが椅子の下に潜り込んで、マントを焦がしてしまうのを防ぎます。
太ももに蒸気が当たるのを避けるように大きく足を広げて座ったり、体育座りをしたり、胡坐をかいたり楽な姿勢で過ごしましょう。
ステップ4:温度調節をしながら30分~60分ほどよもぎ蒸しをします
よもぎ蒸しをする時間は自宅でやる場合はご自身の気持ちよく汗をかいたタイミングで終わりにして大丈夫です。
冬場は汗が出にくいので60分以上やっていただいても問題ありません。ただしお鍋のお湯がなくならないようにお湯を足しながらやりましょう。
夏場はシャワーを浴びてから、冬場はお風呂に入ってからのよもぎ蒸しがお勧めです。体をきれいにしてからよもぎ蒸しをしてタオルでふくだけでそのまま過ごせます。夜でしたらそのまま眠って大丈夫です。べたべたせずしっとりつるつるのお肌になります。
注意していただきたいのは熱さに堪えないこと。熱いのに我慢をしているとやけどの恐れもあります。熱かったらコンロの温度調節をしましょう。それでも熱い場合は一度ガウンのすそを開けて熱い蒸気を出すと熱さ対策になります。
必ずお水を飲みながらよもぎ蒸しをしましょう。できれば500cc以上よもぎ蒸し中と終わった後に飲むことをお勧めします。
4.よもぎ蒸し後の片付け方法とメンテナンスのポイント
4-1. 温度管理を徹底する
よもぎ蒸しを行った後は、器具の片付けやメンテナンスも重要です。衛生的に管理することで、次回も安心して施術を行えます。
◎椅子やスツールの掃除方法
椅子やスツールは毎回使用後にアルコールなどで拭き取り、蒸気で湿った部分をしっかり乾かすようにしましょう。
◎よもぎパックの廃棄方法
使用後のよもぎパックは、冷ましてから廃棄しましょう。植物成分が入っているため、ゴミ出しの際は分別を確認してください
◎蒸し器のメンテナンス
蒸し器は、定期的にクエン酸などを使って内部の掃除を行い、常に清潔な状態を保ちましょう。
まとめ:自宅で手軽にできるよもぎ蒸しを日常に取り入れよう
自宅でよもぎ蒸しを行うことで、リラックス効果や美容・健康促進を手軽に取り入れることができます。道具の準備からやり方、注意点をしっかりと理解し、安全に施術を行うことが大切です。初めての方でも、今回紹介した手順を参考にぜひトライしてみてください。体と心を温め、健康的な毎日を送りましょう!
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