よもぎ蒸しサロンは儲かる?費用だけで判断しない現実的な考え方

よもぎ蒸しサロンは儲かる?費用だけで判断しない現実的な考え方

「よもぎ蒸しサロンって儲かるの?」という質問は、開業を検討している方からよくいただきます。結論から言うと、儲かるかどうかは条件次第です。今回は、数字の面と、数字だけでは見えない部分の両方からお伝えします。

目次

まずは収益の基本構造を知る

よもぎ蒸し1回あたりの施術料金の相場は、全国平均でおよそ3,000円〜6,000円です。よもぎ蒸しセットの初期費用(1名分でおよそ3万円〜50万円、開業セットで6万円〜37万円程度が相場かなと思います)を、何回の施術で回収できるかを考えると、初期投資が10回分〜数百回分の施術で回収できる計算になります。この幅の大きさが、そのまま「儲かるかどうかは条件次第」という結論につながっています。

セット費用を抑えれば早く黒字化できますが、安価なセットは耐久性や体感で見劣りすることもあり、他との差別化もできずリピートにつながりにくくなるという別の問題も出てきます。初期費用の安さだけを見て選ぶと、かえって遠回りになることもあります。

1回あたりの原価を計算してみる

施術料金からどれくらいの利益が残るのか、椅子1台・よもぎパック使用のケースで試算してみます。

項目金額
パック代550円
電気代(コンロ稼働分)約15円
水道代(洗濯按分)約9円
変動費合計約574円

施術料金を3,000円とすると、粗利は1回あたり約2,426円です。ここからさらに、椅子やマント、タオルなど備品の購入・買い替え費用が発生しますが、これらは開業時にまとめて検討する初期投資として別立てで考えるのがわかりやすいです。

月間シミュレーション:賃貸 vs 自宅

椅子1台で、1日3名×20日営業=月60回稼働した場合を試算します。

賃貸サロン自宅サロン
売上(60回×3,000円)180,000円180,000円
変動費(60回×574円)34,440円34,440円
家賃(仮定)100,000円0円
水道光熱費の基本料等(仮定)5,000円3,000円
月間利益約40,560円約142,560円

家賃という固定費の有無で、月間利益に10万円以上の差が出ることがわかります。自宅サロンは初期費用・固定費の両方を抑えられる分、利益が残りやすい構造です。

予約が埋まってきたら椅子を増やす

椅子1台あたり1日3名が上限のため、予約が埋まり続けるようなら、椅子を増やして対応人数を広げるという選択肢があります。実際、椅子を3台、4台と増やして稼働させているサロン様もいらっしゃいます。

椅子2台(1日6名×20日=120回/月)にした場合を試算すると、

賃貸サロン(椅子2台)自宅サロン(椅子2台)
売上(120回×3,000円)360,000円360,000円
変動費(120回×574円)68,880円68,880円
家賃(同じ物件のまま想定)100,000円0円
水道光熱費(2台分、仮定)8,000円6,000円
月間利益約183,120円約285,120円

椅子1台の追加投資(開業セット約20万円)は、椅子2台化による利益の増加分(約142,560円/月増)で1〜2ヶ月ほどで回収できる計算です。家賃という固定費は椅子を増やしても変わらないため、稼働率を上げるほど利益率が上がっていきます。この考え方から、椅子を3台、4台と段階的に増やして事業を拡大していくサロン様も出てきます。

ただし、椅子を増やすてもよもぎ蒸し専門店ならば一人で回すことができます。しかしながらスペース確保や洗濯の頻度も多くなるため、闇雲に増やせばいいわけではありません。予約の埋まり具合と、対応できるスペースや稼働バランスを見ながら検討することをおすすめします。

複数台置くことによってスタッフを雇うということも考えられるようになります。

利益を左右するその他の要因

客単価 よもぎ蒸し単体のメニューだけだと、施術1回あたりの単価はそれほど高くありません。ヘッドセラピーや物販、セットメニューを組み合わせることで、客単価を上げている運営者が多いです。

リピート率 新規集客には広告費や労力がかかります。一度来店したお客様にどれだけ通い続けていただけるかが、経営の安定に直結します。回数券やキャンペーンなどお客様に飽きさせない工夫も必要と思います。

物販収益 自宅用のよもぎ蒸しセットや消耗品(パックなど)の販売を組み合わせることで、施術以外の収益源を作っている運営者もいます。

儲からないケースに共通すること

  • 初期費用を抑えることだけを優先し、体感の悪いセットを選んでリピートにつながらない
  • 集客を広告任せにして、リピート施策を考えていない
  • 客単価を上げる工夫(セットメニュー、物販)をせず、施術単体の収益だけに頼っている
  • 開業前に、施術1回あたりの利益と必要な稼働率を試算していない
  • よもぎ蒸しの知識がなく、自分でもよもぎ蒸しをしないためお客様に説明できない

数字だけで判断しないという考え方

費用対効果の試算はもちろん大事ですが、それだけで「儲かる/儲からない」を判断するのは危険です。よもぎ蒸しに限らず、店舗ビジネスは立地・競合状況・運営者自身の集客力によって結果が大きく変わります。

開業を検討する際は、初期費用の安さだけでなく、実際に自分がどんな客層に、どんな価値を届けたいのかを先に考えることをおすすめします。数字の試算はその後についてくるものです。

まとめ

  • 施術1回あたりの粗利は約2,426円(3,000円の場合)
  • 家賃という固定費の有無で、月間利益は大きく変わる(賃貸約4万円 vs 自宅約14万円、椅子1台の場合)
  • 予約が埋まってきたら椅子を増やすことで利益率を高められる。3台、4台と拡大するサロンもある
  • 儲かるかどうかは、費用対効果の試算だけでなく、集客力や運営の工夫次第
よもぎ蒸しサロンは儲かる?費用だけで判断しない現実的な考え方

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